少年サッカーの試合での映像制作 招待試合編

ノウハウ

少年サッカーの試合には、地方・自治体クラスでの連盟が開催する大きな大会(トーナメント戦・リーグ戦)、地元のサッカークラブが開催する招待試合、順位付けなどがない交流試合・トレーニングマッチなどがあります。各試合形式で撮影のやり方も多少変わりますが、おおむね流れに沿ってやる感じです。ここでは、少し記念になって、なおかつ比較的多く開催されるであろう招待試合をモチーフにした映像制作の手法を紹介します。

サッカー試合の概要

地元サッカークラブの招待大会は、各クラブがクラブ同士の交流・活性化や子どもたちのモチベーション向上などを目的に、他のクラブを招待してトーナメント戦・リーグ戦を開催するものです。子どもたちは競って勝敗を争ったり、優勝を目指したりして楽しみます。また最後に優秀選手賞に選ばれてメダルや楯(たて)をもらえることに期待します。

大会は短くて半日、通常は丸1日かけて実施されます。試合も多いので、試合の間に時間があり、そこで昼食をとったり、サッカー以外のことで楽しんだりします。

場所は学校のグラウンドになることが多いです。遊具がありますが、たいていは禁止されています。それでも何かしら見つけて自分たちの楽しみに変えてしまう子どもたちは、遊びの天才ですね。

活動の流れ

低学年はほぼコーチの指導のもとに行動します。コーチや大会のレギュレーションによって変わりますが、だいたいは以下のような感じです。

  • 出発前の集合(普段の練習の活動拠点や公園など)
  • 開催地までの移動・到着・滞在場所の設置
  • 大会本部へのあいさつ
  • 試合前の練習(ランニング・準備運動・体幹強化運動・ボール操作・選手間競技など)
  • コーチのお話(レギュレーション説明、試合での心がけなど様々)
  • 試合(前半ハーフ・ハーフタイム休憩・後半ハーフ)。ハーフは低学年だと7〜15分、高学年は12〜20分。大会全体のスケジュールによる
  • 次の試合や閉会式(表彰式)までの待ち時間。長い時は2時間以上の時もあります・・・
  • 閉会式(表彰式)。あいさつ
  • 場合によっては記念撮影(ゴール前など)
  • 滞在場所の撤収・移動・解散

撮影ポイント

作成・共有する映像のコンセプト次第ですが、基本的には活動の流れに沿って少しずつでも撮影しておくと、まとめるのが楽です。ストーリーとしてはどう活動したかが分かる万人に受け入れられやすい形だと思います。

ただあまりにも同じように作ると、繰り返し提供する場合(私のように固定のサポートチームへの共有)は飽きられてしまうので多少変化をつけるようにします。今回のように高学年の後の低学年だと子どもたちの表情もかなり違うので、つくり手としては助かります。

各活動の流れで子どもたちや周囲の様子が分かるような象徴的なシーン、たまに面白いカットを挟めるように突発的なシーンを収めておきます。使うかどうかはあとで考え、たくさん素材を撮っておくことが大事です。

試合シーンの撮影ポイント

活動の流れの中でも撮影ポイントはありますが、メインはやはり試合ですので、ここでどんな風に撮っているか少し掘り下げて書いておきます。

試合ひとつとっても、やはり流れがあります。よってこれにそってポイントを抑えるのが基本です。

  • 入場
  • 整列・あいさつ
  • ポジショニング
  • 前半戦(暑い日は途中給水タイムあり)
  • ハーフタイム・コーチのお話
  • 後半戦(暑い日は途中給水タイムあり)
  • 整列・あいさつ
  • 退場

試合シーンの撮影ポジション

撮影者のポジショニングはいろいろですが、まず絶対に競技者、スタッフや観戦者の妨げにならない位置にします。その上でサポートするチームの選手の表情を捉えやすい位置に陣取ります。

ミラーレス一眼カメラで写真をメインにする場合は、相手チームのゴールの真横辺りのサイドラインが多いです。また可能であれば順光になる位置がなお良いです。たまに変化をつけるためにゴール裏にいくこともあります。

ビデオカメラで撮影していた頃は、センターラインのやや自チームよりの場所でした。もし副審がいる側で相手チームの撮影者・観戦者がセンターライン付近にいなければ、少しだけ相手チーム側に寄ってました。

カメラの設定

試合中の時はシャッター速度優先で1/1000あたりで撮ります。流し撮りする場合は1/100くらいですが、ほぼ失敗するのであまりやりません。なお試合シーン以外では絞り優先の開放で撮っていますので、試合の時に変更し忘れないように気をつけます。

またカメラの保持はなるべく一脚を活用します。疲労軽減が主な目的ですが、たまに動画で撮りますのでそのときの手ブレ防止としても機能します。

試合シーンのシャッターチャンス

基本的に選手がプレーに集中している時・姿勢はすべて撮っておいて良いと思います。具体的には、ボール近くで追いかけるシーン、セットプレーでボールを蹴る前・蹴る瞬間・蹴った直後、ゴール前でシュートを打ちそうな瞬間と打った後(これは動画で撮ります)などです。特にゴール直後は選手の表情が顕著に変わりますので、ズームアップして捉えておきます。

あと場面の切り替わりや別の表情・選手を捉えておくと、あとで変化のある映像になるのでオススメです。具体的には、ハーフタイムのコーチのお話、給水しているところ、ベンチで試合を見守る控え選手、ボール、フラッグなどです。

その他のシャッターチャンス

試合の写真だけだとマンネリ化するので、休憩中の選手の過ごしている様子や練習シーンも撮っておくと良いです。選手と直接交流して良い表情を引き出せるようにしておくチャンスでもあります(自分は苦手なのですが・・・)。

撮影後の映像制作

撮影した素材をPCに取り込んで編集します。基本的には前述した流れに沿って構成します。

写真のみで構成する場合は、エフェクトを使って多少動きを加味した方が象徴的になって良いです。動画を挟む場合は前後の内容がつながることを意識して配置します。

選手全員の写真か動画が少なくとも1カットは入るようにします。バランスよく入っているとなお良いですが、試合に出る選手が全員でないことも多いので、ある程度アンバランスになるのは仕方ないです。

BGMは必ず入れます。その試合の雰囲気に沿ったものが良いですが、共有先への提供が連続する場合は多少雰囲気を変えた方が良いです。また高学年であればエキサイティングであったり、壮大な感じがマッチしやすいですが、低学年は少しかわいい感じや冒険をイメージさせるものの方が良いかもです。

まとめ

以上、ざっくりですが私の映像制作についてご紹介しました。参考にしていただければ幸いです。なお細かいところはまた別記事で記載していこうと思います。

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