先日、私が長年広報として関わらせていただいているサッカークラブの6年生たちが、ついに卒団の日を迎えました。少年サッカーの卒団式は、子どもたちの成長と感動が詰まった大切な一日。広報として、その一瞬一瞬を写真や動画に残す役割を担う私の、5回目の卒団式撮影の奮闘記と、皆さんの撮影に役立つちょっとした秘訣をご紹介します!
サッカー卒団式とは?感動的なセレモニーの内容と開催について
そもそも、サッカークラブの卒団式とはどのようなものなのでしょうか?
まずその前に、サッカーチームには大きく分けて、Jリーグの下部組織であるジュニアチームと、地元のボランティアで運営される街クラブがあります。この記事では街クラブの卒団式について書きます。
街クラブの卒団式は、チームを巣立つ選手たちとその成長を支えてきた保護者、監督、コーチが一堂に会し、別れと新たな旅立ちを祝う大切な式典です。その内容と開催についてはクラブによって異なりますが、おおよそ以下のような感じです。
サッカー卒団式の主な内容
一般的には、以下のようなプログラムが組まれています。
- 卒団する選手からの心温まる挨拶
- 努力の証である卒団証書と記念品の贈呈
- 思い出が詰まったスライドショーやオリジナルムービーの上映
- 指導者からの未来へのエールとなる贈る言葉

サッカー卒団式の開催にあたって
卒団式の準備は、主にクラブ関係者や在団する5年生以下の選手、その保護者が中心となって数ヶ月前から進められます。というのも、準備には相当の作業や話し合いが必要なためです。
会場としては、地元の公共施設、学校の体育館、イベントホールなどがよく利用されます。また、式典に先立って親子サッカーなどのレクリエーションが行われることもあり、思い出深い一日となります。


念入りな準備で臨むサッカー卒団式撮影 – 会場選定から機材準備まで
卒団式の撮影は、一度きりの大切な記録。そのため、事前の準備が何よりも重要になります。そこで、会場の選定から、どのような機材を準備するのか、私の経験と今回の内容をもとにご紹介しましょう。
会場把握と最適な撮影ポジションの選定
今年の卒団式の会場は、市内のコミュニティセンターのレセプションホール。過去の経験から、会場の広さや照明、動線などを事前に把握しておくことは、スムーズな撮影に繋がります。今回は、全体を見渡せる後方中央にメインの撮影場所を確保しました(カメラ1)。

複数カメラ体制で臨む理由と機材紹介
卒団式では、様々な角度からの映像を記録したいもの。そこで、今回は計4台のカメラを準備しました。メインの後方カメラに加え、左右のサイドに定点カメラを設置。さらに、臨機応変に対応できる手持ちカメラも用意しました。それぞれのカメラとレンズの役割は以下の通りです。
後方メインカメラ1:SONY DSC-RX10M3
全体像の把握やズーム撮影に最適。4K動画の美しさも魅力です。

外付けマイクで遠方の集音も可能

リモコン付き三脚で操作も楽で、不要な手ブレも軽減

USBで給電できない旧型カメラに有効

これにより、ほぼバッテリー切れの心配はない
サイド定点カメラ2:SONY α7IV + レンズ SEL2470GM2
時間制限なく高画質で記録できるため、長時間の定点撮影に安心です。

F2.8レンズは屋内でも十分な明るさで撮影可能

手前にあるマイクに向かって設置
サイド定点カメラ3:Insta360 GO 3S
広角で隅々まで捉えられ、コンパクトさも魅力のアクションカメラです。なお、Insta360 GO 3Sについてはこちらの記事で紹介しています。

三脚につけるアタッチメントは容易に取り付け可能

目立たない位置に配置
手持ちカメラ4:SONY α6400 + レンズ SELP1635G / SEL85F18
動きのあるシーンや、とっさのクローズアップに対応します。ちなみに、これらの機材紹介(α6400、SELP1635G)もよろしければご覧ください!


音響・その他機材の準備と反省点
BGM用のスマートフォンも、撮影担当ではありませんが念のため準備。ただ、古い機種だったため、アプリの起動に時間がかかってしまいました。やはり、事前の動作確認は大切ですね。
スムーズなセッティングは入念な準備から
式典開始の1時間前に会場入りし、カメラの設置を開始。他の保護者の方々が飾り付けなどを進めてくださる中、私は撮影機材の準備に集中しました。そして約30分でセッティングを完了し、式典前の会場の様子を記録することも忘れずに。




感動のサッカー卒団式、いよいよ開幕! – 撮影開始からアクシデント、そして感動のメッセージへ
いよいよ卒団式がスタート!9名の卒業生たちが、少し緊張した面持ちで入場してきました。ここから、喜びと感動のドラマが始まります。
各カメラでの撮影開始と全体を捉えるメインカメラ
選手入場と同時に、各カメラの録画を開始。まず、サイドの2台は定点撮影で全体を記録。さらに後方のメインカメラは、全体を捉えつつ、話者にズームするなど、変化をつけながら撮影していきました。
卒団証書・記念品授与での試行錯誤と反省点
卒団証書や記念品の授与シーンでは、横からの表情を捉えるために設置したサイドカメラに期待しました。しかし、Insta360 GO 3Sの設置位置が悪く、手前の人の背中ばかりが映ってしまうという失敗が…。その結果として、事前のシミュレーション不足を痛感しました。

さらに、SONY α7IVが撮影中に停止してしまうというアクシデントも。原因は特定できませんでしたしかし、過去に高温で停止したことがあったため、その可能性も考えられます。ここでもまた、事前の設定確認の重要性を改めて感じました。
メインで使用していたDSC-RX10M3は問題なく撮影できましたが、30分ごとの録画停止が必要なため、注意しながらの撮影となりました。そのため、イベント撮影には連続撮影が可能なビデオカメラが理想かもしれません。
手持ちカメラでのフォローとレンズ選択
サイドカメラの失敗をカバーするため、急遽手持ちカメラでの撮影に切り替えました。実は、当初は広角レンズSELP1635Gを使用していました。しかし、より表情を捉えたかったため、中望遠レンズSEL85F18に交換。これによって、背景のボケ感も良く、良い映像が撮れたと思います。ただ、手ブレが気になったので、やはり一脚は持参すべきだったと反省。

広角すぎたのでズーム。デジタルズームもあってか画像が荒い

APSC換算で約130mm。十分よれて画像もクッキリ。ボケもでる
クライマックス!選手から親御さんへの感謝のメッセージ
卒団式のクライマックスは、選手たちから親御さんへの感謝のメッセージ。涙ながらに言葉を贈る選手たちの姿を、手持ちカメラでしっかりと記録しました。感動的なシーンを間近で撮影できたことは、私にとってカメラマンとしてうまく立ち回れたと同時に、忘れられない思い出になりました!
サッカー卒団式を終えて – 反省と今後の展望
感動の卒団式は、無事に幕を閉じました。実のところ、撮影にはいくつかの反省点もありました。しかし、大きな失敗はなく終えることができたと思います。
毎回が学び!反省を活かして次へ
毎回、何かしら小さなミスはあります。事前のシミュレーションと準備の重要性を改めて実感しました。しかし、その経験を活かして、次回の撮影に臨みたいと思います。
これからの作業 – 編集と最高の思い出作り
これからは、撮影した写真や動画の編集作業が待っています。卒団式の感動を最大限に伝えられるよう、心を込めて編集し、最高の思い出として残せるように頑張ります!そして、親子サッカーのスライドショー制作も楽しみです。
編集作業については、また別の記事で詳しくご紹介しますので、お楽しみに!
利用した機材まとめ







コメント