みなさん、サッカーの試合や大切な瞬間を残すとき、「写真で記録すべきか、それとも動画にするべきか」と迷うことはありませんか?私自身、よくこの問題に直面します。
深い考察は別の機会に譲りますが、動画で撮影しておくと見逃しが少ないので便利です。とはいえ、写真だからこそ切り取れる決定的な瞬間もありますね。どちらの魅力も味わいたい方には、写真と動画を両立させる撮影方法をおすすめします。
この記事では、私が試行錯誤して見つけた「写真と動画を同時に撮影する方法」を順を追ってご紹介していきます。
少年サッカー撮影の機材:ビデオカメラとコンパクトカメラで撮る
子どものサッカーの試合をはじめの頃はビデオカメラで撮っていました。そのころはまだスマホを使っている人も少なく、ほとんどの人がビデオカメラを使っていました。ただ、いつの頃か写真でも撮っておきたい、なんとか撮れないかと思い始めました。キッカケは思い出せないのですが、状況に応じてどちらかで撮っていて、試合の時はいつもビデオだけど写真でも撮っておきたいと思ったのかもしれません。
動画撮影用カメラ:ビデオカメラ ソニーHDR-XR500V
ビデオカメラはソニーのHDR-XR500Vを使って動画撮影をしていました。これは暗所に強く、手ぶれ補正も強力な、発売当時は画期的な製品だったと思います。撮影の画角はフルHD(1920×1080)で画質の面でも当時は最高のものでした。今に至るまで結局ビデオカメラはこれしか導入しなかったので(カメラ寄りの機材に走ったというのもありますが)、良い製品に巡り会えたということだと思います。
静止画撮影用カメラ:デジカメ カシオEXILIM EX-100
静止画撮影で使っていたコンパクトカメラはカシオのデジカメ EXILIM EX-100です。こちらはあまり使っている人はいないかもしれませんが、コンデジながらレンズがF2.8で28mm-300mm、約10倍通しのスグレモノです。ミラーレス一眼カメラではあり得ないレンズスペックです。イメージセンサーのサイズが1/1.7インチなので、ここはミラーレス一眼カメラには遠く及びませんが、デジカメとしてはちょっと良いスペックです。
なお、EXILIM EX-100についてはこちらで詳しくレビューされています。
少年サッカー撮影の方法:写真と動画をどうやって撮っていたか
試合中に写真と動画を同時に撮影するのは一見難しそうに思えますが、いくつかの工夫をすることで効率的に撮影が可能になります。ここでは、私が実際に使用している撮影方法をいくつかのポイントに分けて詳しくご紹介します。
カメラプレートの工夫
まず、カメラプレートの両端にビデオカメラとデジタルカメラを固定する方法を採用しています。両方のカメラを三脚に設置することで、構え直さなくても素早く被写体に向けることが可能です。この配置により、試合の流れにすぐに対応でき、決定的な瞬間を逃さないようにしています。
メインはビデオカメラのモニターを使用
両方のカメラを同時に扱うのは難しいため、基本的にはビデオカメラのモニターだけを見ながら操作します。動画撮影中にズーム操作が必要な場合でも、こちらを優先することでブレを抑え、安定した映像を撮ることができます。
コンデジでの写真撮影は感覚でシャッターを切る
デジカメ側は、モニターを見ずにシャッターを押す形で撮影します。ビデオカメラの操作に集中するため、視覚的にはビデオカメラのフレーミングに頼り、デジカメは「当てずっぽう」で写真を撮る形にしています。これで、試合のダイナミックなシーンも逃さず撮影できるようにしています。
インターバル撮影の活用
ビデオ撮影に集中している間、デジカメでのシャッターを押し忘れないために、インターバル撮影機能を活用しています。この機能は設定した間隔で自動的に写真を撮影してくれるので、デジカメに意識を割かなくても継続的に静止画を記録することが可能です。私は10秒間隔で設定し、試合中にチャンスを逃さないように工夫しています。
少年サッカー撮影の結果:写真と動画をどのように残せたか
撮影の工夫を重ねた結果、ビデオと写真のクオリティはどのようになったのでしょうか。ここでは、ビデオカメラとデジタルカメラで撮影した成果を具体的に解説し、思わぬ成果や工夫のポイントについても触れたいと思います。
ビデオカメラの映像:集中した撮影の効果
ビデオカメラでの撮影に集中したことで、試合の流れや決定的な瞬間をしっかりと映像に収めることができました。ズームやフレーミングも細かく調整し、観戦者の視点を意識した動画を撮ることに成功しました。
デジカメでの写真:シャッターを押すだけの工夫
一方で、デジカメは定期的にシャッターを切るのみの方法でした。画角の調整や被写体の位置確認はせず、感覚的に撮影する形ですが、その中からも良いショットが見つかることがあります。被写体がうまく写っているものは少なめですが、約10枚に1枚は良い写真が撮れているのが実際のところです。
インターバル撮影による枚数と実用性
試合の時間が30分の場合、10秒ごとにシャッターを切ると、約180枚の写真が撮れます。そのうち、約10分の1が使えるとしても18枚が選べる計算です。記録としても十分な枚数が残り、手間をかけずに結果を得られる効率的な方法です。
意外な発見:偶然の良い写真
シャッターを自動で切る方法では期待できない部分もありますが、時には意外にもいい写真が撮れることもあります。思わぬ瞬間が記録されていると、偶然の成果に得した気分になり、手軽な方法でも撮影の楽しみを感じる瞬間です。
少年サッカー撮影:写真の使い道と画質評価
撮影した写真は、どのような使い道があるのか、また画質はどの程度実用的かを見てみましょう。ここでは、写真の画質やスライドショー作成への活用法、さらにチーム内での写真共有の工夫について詳しく説明します。
デジカメ写真の画質とPCでの見え方
デジカメで撮影した写真は、PC画面で見るには十分な画質です。拡大すると少し粗さはありますが、少年サッカーの記録写真としては十分満足できるレベルで、現場の躍動感や子どもたちの表情をしっかりと捉えています。
スライドショー作成:大画面TVでの表示と画質
撮影した写真はスライドショーにして、大画面TVで観賞することも可能です。TV画面で見ても、粗さが気になることなく楽しめるため、チームの親御さんたちと一緒に試合の様子を振り返るには最適な手法です。スライドショーとしてまとまったビジュアルは、シーズンを通しての成長を見守るファンにとっても嬉しいコンテンツになります。
写真の共有:LINEアルバムの活用法
LINEのアルバム機能を使って写真を共有することで、手軽に保護者や選手たちに思い出を提供できます。試合が1日で複数ある場合は、40~50枚程度を選んでアップロードするのが理想的です。スマートフォンでも見やすいサイズで、気軽にアクセスできるLINEは、シェアの効率も抜群です。
出場機会のない選手への配慮と練習風景の撮影
試合の写真だけでは、出場しない選手が写らないこともあります。そこで、練習中の写真も撮っておき、全メンバーがアルバムに1枚は含まれるように配慮しています。こうした心配りは、帯同カメラマンとしての大切な役割で、チーム全体が一体感を持って思い出を共有するためにも重要です。
少年サッカー撮影:動画と写真の同時撮影での課題とその対策
少年サッカーの試合を同時にビデオと写真で記録する方法には、いくつかの課題が伴います。ここでは、その問題点と対策について詳しく解説します。
シャッター音がビデオに入り込む問題
デジカメのシャッター音がビデオ映像に入り込むことは、少年サッカー撮影の大きな課題のひとつです。試合の音声自体がそれほど重要でなくても、会場の臨場感や試合の緊張感を再現するためには、ノイズがないほうが理想的です。特にデジカメのシャッター音が小さくとも定期的に入ってしまうと、映像の品質に影響を与えます。
音対策としてのスポンジシート
このシャッター音対策として、デジカメのレンズ部分を吸音効果のあるスポンジシートで覆う方法を採用しました。スポンジがシャッター音を吸収することで、試合中の雰囲気を損なわず、音声のクオリティも確保できるようになりました。映像においても、ほとんど気にならないレベルに抑えられたのがこの方法の効果です。
カメラの画角ズレによるフレーム外れ
ビデオカメラとデジカメを並べて設置すると、どうしても画角がずれてしまうことがもう一つの課題です。両方のカメラは同じ三脚に固定しているものの、カメラごとに視野が微妙に違うため、特に被写体との距離が変わると、大きくフレームから外れてしまう場合があります。
画角ズレへの対応:運任せの撮影
この問題に対しては、特別な対策を行わず、運任せでの撮影を行うことにしています。距離が離れすぎない限り、ズレはそこまで大きな問題にはなりませんし、少年サッカーのダイナミックな動きを捉えるためには、ある程度のズレも許容する形で撮影を続けています。この方法により、結果として臨場感のある写真と動画を残すことができました。
まとめ:少年サッカー撮影の工夫と楽しさ
今回ご紹介したように、少年サッカーの撮影で写真と動画の両方を記録するのは、簡単ではありません。シャッター音や画角のズレといった課題に悩まされながらも、創意工夫を重ねていくプロセスは挑戦的で楽しいものでした。エンジニア的な発想で、細かい工夫を考え、試行錯誤を楽しめる方には、ぜひチャレンジしていただきたいです。
次回のパート2では、さらに踏み込んだ撮影テクニックや新しい挑戦につい
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