どっちを優先するか。観戦と撮影の天秤

少年サッカー撮影

撮影することを気にかけるあまり、観ているものをリアルタイムに心から楽しめていないと思ったことはないでしょうか。また、このシーン、撮っておけばよかった!とあとから思うことはなかったでしょうか。私はどっちもあります。やや雑記になりますが、私がどうしてきたか、多少の対策も紹介してみますので、参考にしてもらえればと思います。

撮影を優先する場合

子どもがサッカーの試合をするたびに撮影していたので、撮影しないことは逆に考えられなくなっていました。周囲からも期待されていたので、それに応えたい気持ちもありました。

それなりの動画にしようとすると、しっかり準備することや撮影中はいかに見やすい動画にするか、観ている人が楽しめる動画にするか考えながらカメラを操作していました。そうすると
・カメラの設定をいじっている間に歓声が上がるようなシーンを見逃す
・モニター越しでしか見られず、臨場感にかける
・決定的なシーンを見ていても、ちゃんと撮れているかどうかの観点で考えている(純粋に試合の成り行きや選手の感情を受け取れていない)
ということを経験しました。端的に言うと、他の人のようには楽しめてないのです。

ただ、これが不幸だったとは思っておらず、人とは異なる視点で見たり、別の観点で楽しめたり、何より記録するという行為が性に合っていたのです。何が楽しいのか?と改めて問われるとうまく答えられませんが、おそらくコレクターの心理ではないかと思います。そう考えると別の特殊でもないかもです。

観戦を優先する場合

私の場合、ほぼ毎試合撮影していましたので、観戦を優先してもカメラで撮影はしていました。どうしていたかというと、自分の向きに合わせて固定してカメラも一緒に動かします(横方向にのみ合わせる。パンさせる)。これはやっている人が結構いますので、割と常套手段のようです。

これでもおおよそボールを追いかけて見るので、そこそこの映像が撮れます。記録映像としては十分かもしれません。しかしズームすることは困難なので、基本的にズーム位置(焦点距離)は固定となり、遠くの被写体は小さく、近くの被写体はやたら大きくなります。低学年のサッカーの試合はフィールドが狭いのでそれほど問題ないですが、高学年になるとかなり大きいので今ひとつ見づらい映像になります。私は個人的に満足できず、家族と観ているときもちょっと外しただけでもブーイングが出たので、この撮り方はほとんどやっていません。

あとは三脚にカメラを固定して定点で撮るというやり方です。これも一種の記録映像としてはありですが、前述の方法と同じで遠くの被写体は何やっているのかよくわかりません。カメラを複数設置して撮影しておいて、あとでボールの位置に合わせてつなぎ合わせれば、遠すぎる映像は回避できるかもです。しかし、複数の設置が必要なことと、あと何よりあとでつなぎ合わせる編集作業が大変だと予想します。私はこれは考えたことはありますが、実際にやったことはありません。また撮影者の意図がないので無機質な映像になる気がしています。それでもなくはないと思います。

あと、これもやったことないですが、自動で被写体を追尾してくれるジンバル(例:XbotGo)を使う方法です。スマホで撮ることにはなりますが、ズームまでやってくれるようです。これがあれば完璧かもしれません。ただスペックではフルHD(1920×1080)で、追尾可能な距離もフルコートだと厳しいので限定的なシーンに留まるかもです(バスケとかはいいかも)。

最後に

いかがだったでしょうか?大して参考にはならない記事だったかもしれませんが、読んでいただいてありがとうございます。

私は結局撮影を優先していました。コレクターの心理やあとで見返すために、というのが大きな理由でしたが、子どもが2年生の時の、ある試合の合間の出来事がこれまで続けてきたキッカケになっています。

ある遠征試合で試合の合間に結構時間が空くことがありました。その時に、コーチが気を利かせて試合をしていないチーム同士でちょっとした練習試合をやらせてくれました。私はそれをボーっと見ていました。しかし試合の後、子どもたちに「えー!撮ってなかったの〜?!」と言われたのです。私にとっては衝撃でした。子どもたちにとっては公式な試合も遊びの試合も同じなんだと思いました。勝ち負けのあるゲームでは、大人の評価など関係なく夢中で真剣なのです。それ以来、なるべくカメラで撮影するようにしました。

子どもたちが大きくなるにつれ、そこまでの意識はなかったかもです。でも心に残る瞬間はいつ訪れるかわかりません。できるだけカメラを向ける、それが撮る者の心構えなのかもです。

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