どれで撮影するかは決まった!さあ撮るぞ!と挑んでみたはいいものの、なんかうまくいかない・・あの人が使っているのいいかも・・と思ったことはないでしょうか?または撮る前に他に用意しておかないといけないものは・・と慎重に準備する人もいるでしょう。
少年サッカーの撮影では、カメラ以外にもさまざまなアイテムが活躍します。撮影を快適に、また質の高い映像を記録するためのアイテム選びは、試合を撮影するカメラマンにとって重要です。ここでは「定番アイテム」「あると便利なアイテム」「少しマニアックなアイテム」という3つのカテゴリーに分けてご紹介します。
これから少年サッカーの撮影を始める方や、さらに撮影の質を高めたい方の参考になれば幸いです。どんな機材があるか、私の経験も少し交えて紹介します。
定番アイテム
少年サッカーの撮影で必要不可欠な定番アイテムをご紹介します。これらのアイテムがあれば、撮影がスムーズに進み、どのような状況でも安定した映像を撮影できるでしょう。初心者からベテランまで、カメラ以外で持っておきたい必需品です。
三脚
カメラなどの撮影機材をある一定の位置に固定させるために使います。
これを使うことで、カメラを直接持たずに済むので長時間の撮影が楽になります。また安定するためブレがなく見やすく整った写真・動画になります。左右にパンして動かすのもスムーズです。
私は本当に最初の頃は写真用の簡易三脚を使っていて、パンできないものでした。これはかなり辛かったので、動画用のものを購入してかなり楽になりました。またしばらくあとにズーム操作もできるものを導入すると更に操作性は向上し、なおかつスムーズなズーミングができました。
また水準器といって水平かどうかを計るものがついているものが良いです。ミラーレス一眼カメラであれば大抵ついていますが、他はあまりついていません。水平でない映像を長時間見るのは結構違和感があります。
手持ちでやっておられる人がいらっしゃいますが、多少面倒でも導入すべきだと思います。最近のカメラはブレ補正も結構してくれますが、ものによっては画角が狭くなりますし、限界もあります。スマホであってもあった方が良いと思います。
マイク
音をクリアにしたり、狙った方向の音を録音するのに使います。
カメラなどの撮影機器に内蔵されたマイクはほとんどが簡易なもので、そこまで音質はよくありません。ただビデオカメラは音を撮る前提なので良い方です。ただ外部接続したマイクの方がより音質はよく、また屋外で風がある日(それほど強風でなくても)だと風切音が目立ちます。撮影している時はそれほど気にならなくても風切音を軽減するウィンドジャマーをつけるとよいです。外部マイクだと大抵ついています。
また周囲の音も結構気になることがあるので、まっすぐ前の音だけを拾えるように指向性の高いマイクがおすすめです。
私はソニー製品で統一していたので、ソニー製のデジタル接続するマイクをずっと使っています。いろいろ比較しましたが、1万円くらいするものでも他社製のものはホワイトノイズが気になって個人的にNGでした。音声にこだわるなら導入を考えてみてはいかがでしょうか。
メモリーカード
写真や動画を保存する場所です。
スマホだとほぼ内蔵メモリなので不要ですが、ミラーレス一眼カメラであれば必須です。ビデオカメラだと内蔵ハードディスクのものであれば不要かもしれません。
ただ長期間撮り続けているとそのうちいっぱいになります。こまめに何処かにバックアップして古い動画を削除されている人は良いですが、そうでない場合は外部接続してメモリに保存するのもありだと思います。
またミラーレス一眼カメラはメモリーカードが必須ですが、パソコンに取り込む時にたいていは一旦取り出します。そのあと戻さずに撮影に出かけてしまい、全く撮れなかった!というようなことは結構ありますので、予備のカードを持っておくようにすると安心です。私はたまに忘れて、泣く泣くスマホで撮影したこともありました・・・。ズボラな人ほど用意しておくと安心です!
バッテリー(予備バッテリー・モバイルバッテリー)
カメラ・スマホを動かすための電池です。
長時間の録画をする場合は必須です。またうっかり充電せずに撮影に出かけてしまった時にもあると助かります。スマホの場合は動画を長時間撮ると急速にバッテリーを消耗します。スマホだと撮影できないばかりか、その他の機能も使えなくなってしまうので、電池切れは深刻です。
一昔前のカメラやビデオカメラの場合は専用のバッテリーを複数持っておく必要がありましたが、最近はスマホと同様にモバイルバッテリーで充電できたり、給電しながら撮影できるものもあるので便利になりました。
私も昔は大量に予備バッテリーを持ち出していましたが、給電しながら撮影すれば途中でバッテリー切れの心配もなく取り続けられるので安心です。モバイルバッテリーは他の機器にも使えるので持っておいて損はないと思います。
あると便利なアイテム
「絶対に必要ではないけれど、持っていると撮影のクオリティが上がるアイテム」をご紹介します。こうしたアイテムは、現場での対応力を強化し、さまざまなシチュエーションに備えられるので、実際に撮影に出かけるとその便利さを実感できるでしょう。
ストラップ
カメラなど直接手で持たずに持ち運んだり、うっかり落とさないためのものです。
特にミラーレス一眼カメラなどの重く大きな機材はずっと持っているのが大変ですし、スマホなどをちょっと操作したい時にぶら下げておくと便利です。
また思わず手から離れてしまった時にも地面への直撃をまぬがれます。撮影機材はたいていその人にとっては高価なものだと思いますので、安心のためにも普段から付けておくと良いと思います。
カメラバッグ
カメラなど比較的大きな機材を持ち運ぶ時に他の荷物とまとめて入れておくためのものです。
普段お使いのバッグでも事足りることも多いかと思いますが、撮りたい時にサッと取り出せるものにしておくと便利です。いちいちバッグを置いてから取り出しているとせっかくのシャッターチャンスの逃しかねません。
またカメラバッグですと内側がクッション構造になっていて、多少の衝撃を防いでくれるので安心です。ただ普通のバッグに入れて同様の役目を果たすインナークッションもあるので、それでも良いかもです。
小型椅子(アウトドアチェア)
長時間撮影する場合に座れるようにするものです。
少年サッカーでも高学年になると1試合40分にもなりますので、ずっと立ったままだと結構疲れます。椅子に座って撮影すれば、疲労もかなり軽減されるのでおすすめです。
またちょっとした休憩時間に休む時にも使えるので、アウトドア用の軽量で折りたたみタイプの椅子を用意しておくと何かと便利です。
傘・サンシェード
雨や日光を防ぐためのものです。
撮影していると突然の雨に見舞われることもしばしばあります。そんな時のために用意しておくと安心です。また夏の暑い日で日陰でないところで長時間撮影していると疲れるばかりか熱中症の危険もありますので、使った方が良いです。
傘を差しながら撮影するのはなかなか難しいですが、三脚を使っていれば傘用のアタッチメントを使えるので楽です。またキャンプ用の傘だとデッキチェアに挟めるようになっているものもあるので、それも便利です。
私はどちらも使っていましたが、どちらもあってよかったです。アタッチメントであれば折り畳み傘も使えるので、持ち運びの面では楽です。
カメラカバー
カメラを包んで保護するのに使います。
カメラ自体はもちろんバッグに入れた時に外の硬いものも傷つけないようにするためです。傷だけならまだしも衝撃で壊れたらキツイですね。
クイックシュー
カメラやビデオカメラをサッと三脚などに取り付けるのに使います。
固定する機材が増えてくると、これがあると準備に手間がかけず、すぐに撮影&撤収できるので時短に良いです。
ジンバルやハンガークイックシューなどを最近使うようになったので、これがあるとシャッターチャンスを逃さずに済むことが増えました。
リモコン
カメラなどを直接手に持たずに撮影を開始するのに使います。
自撮りや自分も含めた集合写真を撮る場合、セルフタイマーでも良いですが、何度も撮り直す場合は便利です。
ただ自分の場合は、ビデオカメラ用三脚に付いているリモコンが非常に便利でした。撮影の開始と終了だけでなく、ズームもできましたので。また動画と一緒にミラーレス一眼カメラでも定期的に写真を撮っていたのですが(詳細別記事)、その時にずっと使っていました。ここまで来るとさすがにマニアックですね。
モニターフード
屋外で日差しで背面モニターが見にくい時に覆って見やすくする時に使います。
ビデオカメラやミラーレス一眼カメラの背面モニターは普段は見やすいですが、反射するとほとんど見えなくなります。ファインダーを覗けば良いですが、ずっとその姿勢は疲れるのでそういう時は背面モニターにこれを付けることで被写体をしっかり捉えることができます。
スマホであれば画面も大きいのでそこまで困らないかもです。またサンシェードを使っていればなくても大丈夫です。
すこしマニアックなアイテム
「必要性は高くないけれど、あると撮影の幅が広がるアイテム」を紹介します。これらはやや上級者向けですが、活用次第で独自の映像を撮影できるようになります。
カメラプレート・ブラケット
カメラ以外の機材を三脚に取り付けるのに使います。
フラッシュやマイクだけならカメラシューに取り付けできますが、2つ以上付けるとなるとプレートやブラケットの出番です。
私の場合、カメラを2台取り付けて写真と動画を撮影していましたので、結構使っていました。プレートは水平に並べて配置できますが、三脚の回転軸と少しずれるのでパンする時に微妙にずれます(とはいえ、ほとんど分かりませんが)。水平に取り付けるタイプだと軸外れませんが、下のカメラのシューが使えなくなります。
とはいえ、ここまでやっている一般人は見たことがありません。いかにも仕事でやっている感じの人であれば使いそうですが、そういう方はもっと本格的な機材だったりします。
ジンバル・スタビライザー
スマホやカメラを持ち運びながら撮影する時にブレを抑えたり、撮る向きを安定させたりするのに使います。
これを使うと、被写体と並走したり、近づいたり、周りを回りながら撮ったりした時も映像のブレを物理的に抑えるので、滑らかで見やすい映像にできます。最近はカメラ内部にブレを抑える機能がついていますので、ある程度は大丈夫ですが、画角が狭くなることもあるので、カメラの性能を最大に発揮するならこちらが有利です。
また向きを一定に保つロックモードや滑らかに向きを変えるパンフォローモード(メーカーによって呼び方が違います)などジンバルにしかできない機能もあるので、グッと表現力が広がります。
スマホでも使えるタイプのものはたまに使っている人も見かけますので、それほどマニアックではないかもです。ミラーレス一眼カメラで使っている人は私は見たことないです(自分ぐらい・・・)。
VLOGでは大活躍しますので、そういった用途に使おうと思っている方は良いかもです。
外部モニター
背面モニターよりも大きなモニターでしっかり見ながら撮影したり、その場でみんなに見せたりするのに使います。
ファインダーでずっと撮影するのは疲れる、背面モニターもちょっと見づらい、となったらコレの出番かもしれません。大きなモニターは格段に見やすくなるので、長時間の撮影も楽にこなせます。また私は試したことはありませんが、試合の合間に直前のプレーを見せたりするのにも使えるかもです。機材を駆使したコーチならありそうです。プロだとやっていそうですね。
ただ、これは準備が結構大変です。モニターは最近は比較的安くなりましたが、バッテリーを内蔵していないものがほとんどなので、別途モニター用のバッテリーが必要です。さらにモニターを取り付けるステイがあった方が良いのですが、それも付けるとなるとかなりの重装備となります。
ずっと一度設置した後にずっと動かないのであれば良いですが、サッカーの試合は途中でチームが入れ替わることがほとんどなので、移動するとなると一苦労です。
そんわけで私も一時期しかやりませんでした。ただカメラ上部のシューに取り付けられるくらいのもの(最近はスマホでも代用できる)であれば、良いかもです。
最後に
今回は少年サッカーの撮影で役立つ「カメラ以外の定番アイテム」を15種類ご紹介しました。撮影を快適にするアイテムや、プロのような映像制作に役立つマニアックなアイテムも含め、それぞれのアイテムがどのように撮影をサポートするかを解説しました。
我ながらいろいろ試したなあと思います。こだわるとキリがないですが、結構楽しかったりもします。ご自身の撮影の場面に応じて、持って行くアイテムを選び、より楽しい撮影時間と満足度の高い映像作品作りに役立ててください。
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