初戦特有の緊張感と、撮影者として感じた“光・距離・表情”の難しさ
今年も全日本U-12サッカー選手権大会の東京15ブロック予選が始まりました。
41チームが参加し、わずか4枠を争う厳しいトーナメント。
私が撮影しているチームは今年、第1シードからのスタートです。
撮影者としては、この「初戦」という空気は毎回独特で、
子どもたちの緊張・期待・不安が混ざる“表情の揺れ”をどう残すかがポイントになります。
この記事では、試合の流れだけではなく、
現場での撮影判断や気づきを中心にまとめています。

■ 会場の静けさと、選手たちの“初戦の空気感”
会場は瑞穂町営サッカーグラウンド。
この場所は、光が強く入りやすく、芝の色も濃いので
コントラストが強く出るのが特徴です。
この日は曇りがちでしたが、時間帯によって日差しが突然差し込むことがあり、
露出の揺れが大きい日でした。


選手たちはいつもより口数が少なく、緊張が表情に出ていました。
こういうときは、
- 試合前の雰囲気
- ハドルでの表情
- 準備中の姿勢
など、「試合以外の瞬間」こそ撮りたいのですが、
今回は準備時間も短く、撮影に回しづらい状況でした。
結果として、試合前の“期待に満ちた表情”を残せなかったのは反省点のひとつ。


■ 試合展開と、撮影者としての難しさ
● 前半:押し気味の展開、しかし“ゴールの瞬間”が撮れない流れ
こちらのチームが主導権を握り、
キャプテンの強烈なミドルが何度も枠をかすめました。
撮影者としては、
「決定的な瞬間が来る」という期待感が強く、
レンズをどこまで寄せるか、どの場面で引くかの判断が続きます。
ただ、相手GKが抜群に上手く、
「あ、入る!」と思って構図を寄せた瞬間に止められるというシーンが何度かありました。



こういう試合は、
「寄りの決定的瞬間」より
ミドルショットで流れや布陣を押さえる撮影のほうが後で見返しやすいです。



後半は相手に流れが傾き、PKで先制を許し、
終盤にはカウンターから追加点。
撮っていても、「流れの変化」がはっきり分かる試合でした。



■ 撮影者目線の“学びと反省”
● ① 集合写真の逆光問題
試合後、クラブの垂れ幕を背景に集合写真を撮影しました。
しかし完全な逆光で、表情が暗く沈んでしまい、
編集で補正はしたものの限界がありました。
→ 今回の学び:
集合写真は“試合後ではなく、試合前に撮る選択肢も必要”。
子どもたちは負けると明らかに表情が変わるので、
「大会の記録写真」と割り切るなら、
試合前の緊張と期待の表情のほうが価値があるケースも多い。

● ② 光の揺らぎが大きい会場では、露出補正を柔軟に
曇りと日差しが頻繁に入れ替わったため、
- 露出補正
- 背景の明るさ
- ユニフォームの白飛び対策
ここを常に意識する必要がありました。
APS-Cのカメラ(α6400)ではダイナミックレンジが厳しい場面もあり、
フルサイズ側で安定したショットを稼ぐ判断は正しかったと思います。

● ③ ミドルショットの重要性
終わってみると、
「押し込んでいた前半」
「流れを奪われていく後半」
これらを“流れとして撮る”には、
ミドルショットが最も情報量が多いと再認識。
寄りすぎると、試合の全体像が残らない。
■ 少年サッカーの魅力と“記録する意味”
悔しい結果ではありましたが、
少年サッカーは勝ち負け以上に
挑戦の姿・試合への向き合い方が映像に強く残ります。
負けた後の沈んだ表情も、
数年後に振り返ればかけがえのない成長の証。
今日の試合を撮っていて、
改めて
“その日の光、その日の表情、その日の空気”
を残すことが撮影者の一番の役割だと感じました。


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