先日、私のブログに興味深いコメントをいただきました。
「少年サッカーの動画撮影し、まとめ動画を制作する活動をしてまして、このブログにたどりつきました。私は動画が子供達のサッカー上達に活用出来ないかと思って思考錯誤してます。もし宜しかったらサッカーと動画について、話をさせて頂く事は出来ないでしょうか。ご検討よろしくお願いします。」
このコメントをきっかけに、メールでやり取りをした後、オンライン通話で1時間ほど映像撮影や映像制作について意見交換をしました。
お話を伺うと、もともとはお子さんの試合や練習を記録するために撮影していたが、次第に「この映像をどうすれば子供たちの上達に役立てられるか?」と考えるようになったとのことでした。この視点には共感する部分が多く、私自身も当初はそういったことを意識していたことを思い出しました。
映像を活用したサッカー上達の可能性
以前、私は「試合映像を分析してチームの成長に役立てる」というアンケートを取ったことがあります。しかし、寄せられた意見の多くはネガティブなものでした。
主な意見:
- 「興味はありません。何となく勝つためだけの道具になり、うまくいかなかった場面や選手の指摘ばかりになりそうだから。」
- 「コーチの仕事だと思う。個人がやる必要性を感じない。」
- 「むしろ、うまくいかなかった場面の動画が良いですね。」
- 「コーチと違う説明だと混乱すると思う。」
- 「それを自分たちで見つける事が重要なのでは? その後に指導者やプレイヤーで対策を考えればいい。選手の能力をサービス提供者が全て把握している訳では無いので。」
こうした意見を受けて、改めて「サッカーの上達に活用できる映像とは何か?」を考えてみました。
サッカー上達に役立つ映像の方向性
1. 成功シーンを見る
- 成功体験を繰り返し見ることで、選手のモチベーションを高める。
- 「次も同じプレーを再現しよう」と意識することで、動作の定着につながる。


2. 失敗シーンを見る
- 選手によっては「次は頑張ろう」と前向きに捉えられるが、ネガティブになりすぎる可能性も。
- うまくいかなかった理由を整理し、次にどうすれば良いかを考える。
- 弱点が見えやすく、具体的な改善策を立てやすい。


撮影方法と映像の活用
1. 俯瞰映像(高い位置からの撮影)
- 選手の移動経路や位置関係を把握しやすい。
- 個人の立ち回り、味方チームとの連携、相手チームとの位置関係が分かる。
- ポジショニングの参考になるため、特に試合映像に適している。


2. 目線レベルの映像
- 選手の体の動きや表情、ボールの扱い方がよく分かる。
- 体の使い方や細かいテクニックを学ぶのに適している。
- 練習中のプレーを記録するのに有効で、鑑賞用としても楽しめる。


映像の具体的な活用方法
- 選手がコーチや親と一緒に映像を見る
- 良かったプレー、改善点を理解する。
- 「なぜボールを取られたのか?」「距離感は適切だったか?」「周囲を見ていたか?」などを考える。
- 選手自身に考えさせる
- 「この場面、どうすればよかった?」と問いかける。
- チームメイトやプロ選手と比較し、違いを見つける。
- アドバイスを受ける
- コーチや上手な選手からのアドバイスをもとに改善策を考える。
- スロー再生・線を引いて分析
- 重要な場面をスロー再生し、動きの詳細を確認。
- プレイヤーの動きにラインを引いてポジショニングを分析する。
- 過去のプレーと比較(成長を知る)
- 「どれくらい上達したか?」を振り返る。
- 同じミスを繰り返していないかチェック。
- ベストプレーを楽しむ
- 成功シーンを集めたハイライトを作成し、モチベーションを高める。
- 観るだけでなく、違いに気づかせる工夫も重要。
まとめ
少年サッカーの映像制作は、「楽しむ」だけでなく「上達」にも活用できる可能性があります。しかし、映像をどう活かすかは選手や指導者の考え方によって変わります。ネガティブな影響を与えないようにしながら、コーチとの連携を意識しつつ活用することが重要だと感じました。
今後、私自身もコーチの意見を聞きながら、より効果的な映像活用方法を模索していこうと思います。
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