【サッカー撮影機材】ミラーレス一眼カメラ SONY α6400

機材

私が最も長く使用しているSONY製のミラーレス一眼カメラです。最近はα7IVを使うことが多くなりましたが、小型でハンドリングしやすい筐体は使い所があり、まだまだ現役です。

このカメラは発売から長く経ちますが、新製品が出てもバランスの良い性能と価格で未だに人気があります。そんなα6400を紹介していきます。

SONY α6400の主なスペック

静止画性能

α6400はAPSCサイズのイメージセンサーを搭載しており、フルサイズ(α7IVなど)の約1/2.3のサイズです。センサーの大きさは主に画角や受光感度に影響します。

大きなセンサーは広い画角で撮影に向いています。もちろんレンズにもよりますが、超広角のレンズ性能をフルに活かせるのはフルサイズとなります。一方でAPSCサイズのようなフルサイズより小さいサイズのセンサーは望遠撮影に向いています。遠くの被写体を高解像度で捉えます。とはいえフルサイズでもSONYはスーパー35mmモードを使えばAPSCサイズの画角で捉えられるのですが。

フルサイズだと受光感度が高く、ボケ量や階調表現、暗所でも低ノイズなどにより強いです。APSCサイズだとフルサイズよりは少し劣りますが、それでもスマホやコンデジよりは遥かに大きなサイズなので地力が違います。ただ、最近のスマホは画像処理プロセスの能力が飛躍的に向上しているので、かなり高画質だったりボケ量を強制的に大きくしたりすることが可能です。スマホ恐るべし。

動画性能

APSCイメージセンサーの多大な情報量をフルに生かした高解像度、高感度でノイズの少ない4K(3840×2160)動画撮影が可能です。4K動画向けのセンサーサイズとしては十分な大きさなのでそこまでフルサイズとの差はないと思いますが、スマホとのサイズは歴然なので高解像度の感度で差が出ます。ただスマホは後段の画像処理が優れているのでスマホで見る分にはほとんど気にならない差だと思います。

またソニーのカメラにはS&Q(スローアンドクイック)という動画モードがダイヤルに配置されており、再生時の表現がスローまたはクイックな速度となる撮影が手軽にできます。ここぞという時のシーンを強調したい、時空間を高速な世界観で表現したいなどに使えます。

AF性能

全425点全面位相差検出が可能なAFセンサーとコントラストAFの併用により、超高速0.02秒で瞬時にピントを合わせが可能です。さらに人物や動物の瞳検出で合わせたいところにカチッとハマるフォーカスと、物体認識して捉えた被写体を追従し続けるリアルタイムトラッキングは動き回る人物や動物を捉えるのに非常に有効です。

またα6400は最高11コマ/秒の高速連写が可能なのですが、AFとAE(露出)も追従させられます。ここぞという決定的シーンを写真で確実に収めたい!という時に役立ちます。

動画撮影中にもこのAF性能は効いてきます。リアルタイム追従は当然ながら被写体の前を何か横切ったときも瞬時に復活して追従し続けます。また「ここに合わせたい!」という場合は画面上の目標をタッチすることでスッと合わせられるので利便性にも優れています。サッカー動画の場合はどうしても被写体が煩雑に交錯するので、これは助かります。

その他、設定で追従速度を3段階で選べるようになっており、速すぎるフォーカス変化に違和感がある時など状況に応じて調整できます。

操作性能

まず本体サイズはバッテリーなど込みで約400gとα7IVの約650gと比較して約2/3ほど、大きさも二回りほど小さいので持ち運びや持ち続けの負担が少ないです。総じてレンズもAPSC用は小さいのでセットにした場合にその差はさらに広がります。どっしり構えて撮り続ける場合はα7IVで良いですが、常に持ち運んでサッと軽快に取り出して撮影するケースではやはりα6400ですね。小さくてもホールド感は十分です。私は手が大きい方ですが、それでも特に小さすぎて持ちづらいということはありません。

ボタン・ダイヤル類やメモリスロットや外部拡張端子はα7IVと比較して押し並べて少ないですが、通常の撮影に必要なものは十分すぎるくらい揃っています。例えばダイヤルで撮影モードをAモードからSモード、動画専用モードやS&Qモードに切り替えたり、静止画モード中であっても動画ボタンで手間なく動画撮影できたり、必要な切り替えをカスタムボタンに割り当てたり・・・など、余程ハイアマチュア並みに凝った使い方をしない限り使い倒せないでしょう。

モニターとしては、カメラ背面の左上部に約236万ドットの有機EL液晶ビューファインダーと、背面中央に大きく備えられた180度チルト可動式の3インチ液晶モニターを備えています。背面モニターは約92万画素で視認性は十分です。上下にチルトさせてハイ・ローアングル撮影はもちろんのこと、180度上方向に反転させれば自撮りも可能です。α7IVのような3軸の方が自由度は高いですが、サッと切り替えることができるこちらの方が個人的には使い勝手が良いと思います。

利便性

バッテリーはα7IVに比べると小さいサイズですが、USB端子からの充電と給電にも対応しているので合間を見てモバイルバッテリーから充電したり、給電しながら長時間動画撮影したりできます。

α7IVなどの上位機種にない装備としてフラッシュが搭載されています。高感度レンズがあればあまり使う場面はないですが、いざという時に使えるのは安心感があります。

スマホとの接続機能も充実しています。カメラ内の写真や動画をスマホから閲覧したりスマホにコピーできることは当然として、スマホ側からリモートでリアルタイムにモニタリングしたり、撮影したりもできます。ただ接続性についてはスマホにもよると思いますがあまり良くなくてコピーの途中で切れたり、なかなか接続できなかったりすることもしばしばあるので、私(iPhoneユーザー)はあまり使っていません。やはりソニー製のスマホが良いのですかね・・・。

SONY α6400を買うに至った理由

もともとミラーレス一眼レフに挑戦したくて最初に中古で安くα6300を導入しましたが、自分の知識の無さもありすぐに手放してしまいました(経緯はこちらの記事の「写真の撮影機材 その1」に記載)。

その後、実はフルサイズのα7IIIも狙っていました(当時はまだα7IVは未発売)。ネットの評判もよく、センサーサイズも大型なので当然高画質だろうことはわかっていました。しかしカメラ量販店でTAMRON28-200(未だに超人気の便利ズームレンズ)と組み合わせて試写したところ、望遠側では自分が思うような精細感のある絵が撮れませんでした。う〜ん、高いフルサイズ機種を買ってもこれくらいではなぁと思いなおしました。

やはりレンズが重要だろう、ということでカメラはAPSCの最新機種(カメラ内手ぶれ補正がないモデルとしては)のα6400に決めました。当時はそこまで予算的にかけられなかった(思いきれなかった)ということもあります。レンズは将来を見越してフルサイズのSONY SEL70300Gを選択。中古で8万円くらいでしたので、全部で20万円くらい。

結果は大正解。やはりレンズは重要でしたね。サッカー撮影のシーンでは明るい環境下で望遠側の撮影が多いのでAPSCでも十分でした。

SONY α6400の使い所

導入当初はあらゆるシーンで使っていました。近接で選手の表情や練習場面。試合では遠景に選手をグッと近づけて撮影。当時はリモコンを使ってインターバル撮影で撮っていたのですが、被写体認識が優秀で画角に収まってさえいればうまいこと選手にピントを合わせてくれるので写真の成功率が上がりました。

小さくハンドリングが良いので、サッカー以外の普段使いにも向いています。小型のズームレンズを付けてればコンパクトデジカメと同等とまではいかないまでも、同じようにサッと取り出して撮影できます。私は単焦点のパンケーキレンズSONY SEL20F28を付けてパシパシ撮っていました。

SONY α6400の感想・まとめ

発売から結構経ちますが、未だにオススメできるカメラです。フルサイズの小型カメラのα7CIIやAPSCの最新型α6700など続々と魅力的なカメラが出ていますが、買い替えるほどではないかなと思っています。メインとしてα7IVを所持しているというのもありますが、基本性能は十分でハンドリングの良さは未だに抜きん出ておりサブ機としてはベストミックスだと考えます。

メイン機としてであれば先程の2機種を選択するというのも十分ありですが、価格的にこなれており中古でも多く出回っているので、とりあえず試してみたいという方にはうってつけだと思います。そしてレンズに予算をかけた方が満足度は高いと思います(サッカー撮影がメインであれば)。

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