サッカーは基本的に雨天でも試合をやることが多いです。少年サッカーについては、開始前から雨が降っていたら開催しないことが多いですが、途中から降ってきた場合は割とお構い無しで進められます(笑)。そういう時でも、いやそういう時だからこそ、記録映像としては撮影しておかないと気がすまない人もいるのではないでしょうか。私がそうだっただけかもですが・・・。
今回は、雨の日の撮影に役立つ対策と実体験をもとに、ベストな撮影法をご紹介します。
雨天での試合撮影法:なぜサッカー試合は雨でも行われるのか?
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サッカーの試合は、雨が降っている日でも開催されることがよくあります。プロ試合はもちろんのこと、少年サッカーでも多少の雨では試合が中断されずに進行することがほとんどです。なぜ雨天でも試合が続行されるのか、その理由と背景を解説します。
プロの試合で雨天でも開催される理由
プロサッカーの試合では、台風や落雷がない限り雨の中でも試合が行われます。これは、サッカーボールの視認性が高いため、プレーへの影響が大きくないとされるからです。また、観客の安全とプレー環境が守られていれば、試合が中止されることはまずありません。
少年サッカーの雨天中止の基準
少年サッカーでは、雨天時の試合開催や中止の判断は主催者によって異なります。私がサポートするクラブチームでは、試合や大会が開始前から雨の場合、延期や中止になることが多いです。練習に関しても小雨でなければ中止で、地面の状態が悪化している場合は開催が見送られます。これは、子どもたちの健康や保護者の送迎時の安全に配慮した判断だと思われます。
試合が始まった後に中断されにくい理由
一度開催が始まった試合が雨の中で続行されるのは、主催者の負担が大きいためでもあります。会場の確保やチーム間の調整、人員の準備など、多大な労力がかかるため、途中で中止にするのは難しい場合が多いです。また、試合を楽しみにしている子どもたちの気持ちも考慮されます。特に少年サッカーの大会は、ボランティアによる運営が多く、選手たちのために試合をできるだけ継続させたいという背景があります。
雨天での試合を支えるサポート体制の重要性
少年サッカーのクラブチームは、多くがボランティアによって支えられ、子どもたちが安全に試合を楽しめる環境づくりを大切にしています。プロの試合とは異なりますが、子どもたちが充実したプレーができるようなサポート体制が重要です。
雨天時の試合撮影における影響と対策
雨天時の撮影では、通常の状況に比べて、撮影者が注意するべき点がいくつか増えます。以下に主な影響と注意点を挙げてみます。
自身への影響:濡れやすさの問題
雨の日の撮影では、撮影者自身が濡れてしまうリスクが高まります。衣服や靴、持ち物が濡れてしまうと、長時間の撮影が不快になるだけでなく、体調を崩す可能性もあります。
撮影機材への影響:防水対策が必要
雨が降ると、カメラやビデオカメラ、三脚、外部マイクなど、撮影機材が濡れるリスクが高まります。機材に水がかかると、故障や画質劣化の原因にもなるため、防水ケースやカバーを装着して保護する必要があります。
カッパ着用時の注意点
雨天時にはカッパを着ることが多いですが、以下のような点に注意が必要です。
- 着用の手間:着脱に時間がかかるため、すぐに対応できるよう準備が必要です。
- 顔に雨が垂れてくる不快感:視界の確保が難しくなる場合があるため、帽子やキャップを併用するなどの工夫が有効です。
- 機材の別途防水対策:カッパでは自身は守れますが、機材には別途カバーなどが必要です。
傘使用時の注意点
傘を差して撮影する場合も、いくつかのデメリットがあります。
- 片手が塞がる:両手が自由でないため、カメラ操作が制限されます。
- 長時間の負担:傘を差し続けると腕や肩に負担がかかり、集中力が切れやすくなります。
- カメラの操作に干渉:撮影中にカメラを動かすと、傘が画角に入り込んだり、パン操作を制限するなど、構図や撮影の自由度が損なわれます。
雨音によるノイズ問題
雨天時には、雨音がノイズとして記録されやすくなります。外付けマイクを使用する場合、防水対策に加え、ウィンドジャマーを装着するなどの対策を取ると、ノイズの影響を軽減できます。
以上が、雨天時の撮影での主な影響と注意点です。他にも細かな注意が必要ですが、上記の点を押さえることで、より快適な雨天撮影が可能になるかと思います。
雨天時の試合撮影に役立つ対策法
雨天時に快適に撮影するためには、道具や工夫が欠かせません。私は様々な方法を試しましたが、最終的に傘を活用する方法に落ち着きました。傘は、咄嗟の雨からの保護ができるうえ、カメラも含めた機材全体をカバーしやすいからです。ここでは、撮影時に役立つ傘の固定方法とそれぞれの特徴についてご紹介します。
三脚用傘ホルダー(k-outdoor)
まずおすすめするのが、「k-outdoor」の傘ホルダーです。このホルダーは、三脚に取り付けて傘を一体化させるもので、比較的コンパクトで、装着も簡単です。三脚の近くに設置することで、撮影者と機材をまとめて雨から守ってくれるため便利でした。ただし、カメラに非常に近い位置で固定されるため、カメラのパン操作中に傘が引っかかることがあり、モニターの視認性が制限されることもあります。
ロングタイプの傘スタンド(My Vision)
次に試したのが「My Vision」のロングタイプ傘スタンドです。こちらも三脚に取り付けるタイプですが、長さがあるため、カメラから少し距離を置いて傘を固定できます。この仕様のおかげで、撮影中のカメラと傘の干渉が少なく、スムーズに操作できるようになりました。欠点としては、取り付けが少し複雑であることと、移動時にやや不安定になる点です。特に試合前後で場所を移動する際には機材を付けたままで移動したいことが多く、その点が少し手間に感じることもあります。
アウトドアチェア用パラソル(CAPTAIN STAG)
最終的に私がたどり着いたのが、CAPTAIN STAGのアウトドアチェア用パラソルです。もともとは日よけ用のパラソルですが、雨天時にも利用できました。このパラソルは軸部分に取り付け治具があり、一か所で簡単に固定できるので、傘の位置調整も柔軟です。特に、軸の下部が自在に曲がるので、状況に合わせた調整が可能です。ただし、雨天用ではないため、撥水性がやや弱く、風に対しても少し弱点があります。また、太めの三脚には固定しにくい点もあるので、撮影機材との相性を確認しておくとよいでしょう。
以上が、雨天時の試合撮影における傘固定の工夫と選択肢です。状況に応じて使い分けることで、快適な雨天撮影を実現できるかと思います。
雨天時の撮影対策まとめ
いかがでしたでしょうか?私自身は、この方法でほぼ雨天の撮影を乗り切ることができました。他の撮影者は傘を手持ちにするか、同行者に傘を持ってもらうことが多く、ここまでの対策をする方は少ないかと思います。しかし、多少の取り付けの手間はあるものの、慣れてしまえば快適に撮影できるため、一人で撮影を行いたい方には特におすすめです。
また、雨音についても、よほどの激しい雨でなければ撮影時に大きな支障はありません。鑑賞時に音声を下げるだけでも対策できるので、音についても気にし過ぎる必要はないでしょう。雨の日は観客も控えめになることが多いので、声が入る心配も少なく、落ち着いて撮影に集中できるかと思います。
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