動画にシャッター音を入れない工夫:サッカー撮影ノウハウ

撮影ノウハウ

サッカー撮影で「写真と動画を同時に撮りたい」と考える中で、写真のシャッター音が動画の音声に入ってしまう問題について悩む方も多いでしょう。以前の記事「サッカー撮影ノウハウ:写真と動画を両方撮りたい【パート1】」では基本的な対策について触れましたが、今回はさらに詳しい方法と新しい対策をご紹介します。同じような課題を抱える方にとって、少しでも参考になる内容になれば幸いです。

シャッター音対策:レンズ周りに吸音材を配置する方法

動画撮影時のシャッター音を軽減するために、レンズ周りに吸音材を配置する方法を試してみましょう。ここでは、カシオデジカメEX-100を使用した際のDIY方法をご紹介します。シャッター音が入らないよう工夫を凝らし、効果的な吸音対策を実現できる簡単な方法です。

吸音材の取り付け方法

まず、ボール紙や厚紙を用意し、その上に吸音材をしっかりと貼り付けます。このボール紙を、レンズを囲むように配置するのがポイントです。吸音材によってシャッター音が周囲に広がるのを防ぎ、動画撮影中の音声にも影響が少なくなります。

吸音材の効果と実用性

この簡易的な吸音材カバーはDIYとして急ごしらえで作成したものですが、実際に効果がありました。数年間、実用的に使えるほどの安定した音軽減が得られ、動画撮影の品質向上にもつながりました。使用していた写真は現在と異なりますが、イメージを参考にして、手軽なシャッター音対策として活用できる方法です。

おすすめの吸音材と注意点

市販の吸音材も試してみると良いでしょう。小型で、簡単に取り付けができるものが便利です。ただし、吸音材がレンズに触れたりカメラ操作に支障をきたさないよう、取り付け位置には注意が必要です。この方法は特にDIY初心者にもおすすめで、コストも抑えられます。

シャッター音対策:カメラ全体を吸音材で覆う方法の試行と結果

ミラーレス一眼カメラに変えたことで、以前のようにレンズだけを吸音材で囲む方法ではシャッター音の軽減が難しくなりました。シャッター音が大きく、音が別の部分から漏れているのか、対応しきれない問題が発生しました。ここでは、試行錯誤した「カメラ全体を吸音材で覆う方法」の実験について解説します。

全体を覆うための吸音材の準備

ミラーレスカメラの場合、レンズ周りだけでなくカメラ全体に吸音材を巻きつけることで、シャッター音がどの程度抑えられるかを確認しました。大きめの吸音材を用意し、カメラ全体がしっかりと覆われるように装着。コンパクトカメラで効果があったため、今回もある程度の効果を期待していました。

実験結果とシャッター音の問題点

吸音材で覆った状態で動画撮影を行い、シャッター音の軽減効果を検証しましたが、結果は思わしくありませんでした。リアルタイムで耳に聞こえるシャッター音は多少軽減されたように感じたものの、録音された動画の音声にはしっかりとノイズが入ってしまいました。シャッター音の周波数特性や音の伝わり方が影響していた可能性もあります。

試行錯誤の結果と今後の対策

この方法は、残念ながら期待した効果を得ることができず、ボツとなりました。コンデジでは効果があった方法も、ミラーレス一眼では改善が難しいことが分かりました。次のステップとして、さらに別の防音対策を検討することが必要です。

シャッター音対策:無線マイクを使用した別撮りの試行

シャッター音を避けるため、SONY DSC-RX10M3のマイク端子にAlvoxconのワイヤレスマイク TG210という無線伝送マイクを接続し、マイクをカメラから離れた場所に設置する方法を試しました。このアプローチで一旦はシャッター音を排除できたものの、最終的には別の理由で不採用となりました。

無線マイクでの音質課題と適性

ワイヤレスマイクで環境音の収録に挑戦しましたが、この機種はインタビューやプレゼン用として話者の声を拾うことを目的としたラベリアマイクでした。そのため、サッカーの試合など広がりのある環境音を収録するには不向きで、映像の臨場感が欠けてしまうという問題が発生しました。

高品質な環境音向けワイヤレスマイクの検討と断念

この経験を受け、環境音収録に適したワイヤレスマイクの導入も検討しましたが、高品質なマイクはコストがかさむこと、また音の遅延やノイズリスクがあることから導入を見送りました。実験としては意義がありましたが、より確実な方法(後述)を選ぶことにしました。

シャッター音対策:長いワイヤーでマイクを接続する方法

シャッター音の影響を軽減するため、ソニーのステレオマイク(ECMXYST1M C)を長めのアナログケーブルでミラーレス一眼カメラに接続し、カメラから約2m離れた場所にマイクを設置しました。これにより、最終的には安定した音声を得ることができました。この方法のメリットと工夫について詳しく紹介します。

2mの距離によるシャッター音対策と吸音材の利用

マイクを2m離しても完全にはシャッター音が消えないため、吸音材を貼り付けた小型のボックスでマイクを囲みました。これにより、ある程度シャッター音をカットでき、環境音をクリアに収録できるようになりました。下記はイメージですが、実際の設置イメージに近いです。

安定性と信頼性を重視したマイク設置

ワイヤレスではなくアナログケーブルを使用したことで、電源切れや接続不安定といったリスクがなく、音質も安定しています。特に、サッカーの試合撮影は時間に追われることが多く、トラブルのリスクを最小限に抑えることが重要です。多少の設置の手間はありますが、準備さえしっかりすれば機材トラブルがほぼ起こらない点は、実用性に優れていると感じています。

まとめ:動画撮影でシャッター音ノイズを防ぐ対策

ここまでご覧いただき、参考になりましたでしょうか?今回ご紹介した方法は、現代の機材であればよりスマートに実現できる部分も多いかと思いますが、ぜひ実用的なヒントになれば幸いです。もし「この方法が良い」というおすすめがあれば、ぜひ教えてください。

現在は同時に写真と動画を撮影することは少なくなりましたが、2台のカメラで音声を別撮りする機会は時々あります。そのため、今後も新しい対策や機材について知識を蓄え、よりよい撮影方法を模索していきたいと思っています。

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