子どものサッカーの撮り方を考えるとき、つい「うまく撮ること」ばかりに意識が向いてしまいませんか。
構図やピント、光の具合――私も長い間、“良い写真”を追い求めてきました。
でも、試合中のカッコいい瞬間を撮っても、子どもたちや親御さんの反応が思ったより薄いことがあり、「これで本当に伝わっているのだろうか」と感じることがありました。
「誰のために撮っているんだろう?」――そんな問いが、僕の撮り方を少しずつ変えるきっかけになりました。
そこからは、サッカーをしている子ども“本人が喜ぶ写真”を意識しながら撮るようになり、レンズの向け方やタイミングが変わっていきました。
今回は、その中でも特に意識している撮り方の3つのポイントを紹介します。
📸 1. 主役は「表情」
以前は、ボールの動きや試合展開を追うことに夢中でした。
でも、サッカーをしている子どもたちが一番うれしそうなのは、「自分が笑っている瞬間」や「仲間と喜んでいる場面」なんですよね。
そう思ってから、子どものサッカーのプレーそのものより“感情のある瞬間”にシャッターを切る撮り方にしてみました。
ゴールを決めたシーンだけでなく、その後のハイタッチや笑顔も逃さないように。また、逆にゴールを決められて悔しがっている姿も。

さらに、ハイライト映像にするならストーリー性をもたせるために、さまざまなシーンを撮影しておくとよいです。こちらの記事にハイライト映像に関する記事を載せています。
⚽ 2. 被写体の“目線”を意識する
サッカーの観客席からの撮り方たと、どうしても子どもとの距離があって「誰が誰か分かりにくい」写真になりがちです。
でも、子どもにとってうれしいのは、「自分がちゃんと写っている」写真。
ポジションを工夫して、プレー方向に対して“顔が見える角度”を意識するようにしました。
良いアングルを確保するためにはポジション取りが大事です。

子どもたちのサッカーは目まぐるしく動くので一概にここが良い撮り方とは言えません。ただ、ゴールに向かって走るシーンであれば相手ゴール寄りが良いでしょう。表情を捉えるなら必ずしもそこにこだわらなくても良いです。
位置取りについては、こちらの記事に詳しく書いてありますので、よろしければご覧ください。
🎞️ 3. 編集で“その子らしさ”を残す
撮影を終えたあと、写真を選んだり、編集するときも、これまでは全体の様子を捉えられる構図を優先していました。
でも最近は、その子の表情や動きをよりリアルに感じられるような、トリミングを最小限にしています。
汗や泥、ちょっとした表情の歪みも、その子らしさ。
きれいに整えすぎず、“生きてる瞬間”を残すように意識しています。

📝 まとめ(+今後の実践)
サッカーをしている子ども「本人が喜ぶ写真」の撮り方を意識してから、撮影の目的が少し変わりました。
きれいに撮るよりも、“その子が自分を見つけて笑顔になる一枚”を目指すこと。
形にして、記憶に残り、思いを強くしてもらえたら何よりです。
今度の試合では、
- 喜びの瞬間を逃さない
- 顔が見える角度を探す
- 編集でその子らしさを残す
この3つを実践してみようと思います。
次回の記事では、その結果や気づきをまとめて紹介していきます。
参考記事


【利用機材】




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