今年も富士山カップ2025に参加し、2日間にわたって少年サッカーを撮影しました。
富士山の麓は毎年光が強く、会場の広さも独特で、撮影者としては“判断の連続”になる大会です。なお、富士山カップの公式ページはこちらです。
今回の撮影では、
- 遠距離撮影での600mm運用
- 炎天下での機材管理
- 観客席など高所から撮る時の背景処理
など、実際に現場で感じた“気づき”が多くありました。
この記事では、撮影者の視点から、環境判断や工夫を中心にログとしてまとめています。

■ 初日:広大な陸上競技場で“遠距離×逆光気味”との戦い
初日の会場は大きな陸上競技場。
先週、桐生祥秀選手が9秒99を記録した場所で、ピッチに近寄れないため 撮影距離が極端に遠い。


● APS-Cモードで600mm相当
フルサイズのα7IV + Tamron 50-400mm を APS-Cに切り替え、約600mmで挑戦。
それでも選手の表情を捉えるにはギリギリ。
「寄れる距離が最初から制限されている」という状況で、望遠の圧縮効果をどう使うかがポイントでした。


APSCモードで約600mm。なんとか捉えられました
● 太陽位置と立ち位置
“逆光すれすれ”になる場面が多く、
- 背景の露出
- 選手の影の出方
- 白ユニの飛びやすさ
が難しい。
この日は 太陽を背負いすぎない角度探し に時間を使いました。
結果として、わずかに斜めから光を受ける位置が最もバランスが良く、
顔の影を最小にできます。



● 炎天下での撮影対策
三脚に傘を取り付けて日陰を確保。
これは “撮影者の集中力” を保つ上で非常に重要で、
30分以上の撮影でも設定ミスが減ります。
初日の試合結果は1敗1分1敗。
悔しさも多い日でしたが、600mm撮影の限界と工夫を体感した1日になりました。
■ 2日目:観客席からの高所撮影で気づいた「背景処理の変化」
2日目は富士吉田市の小学校。
西多摩では見ないほど広く、観客席も備わった素晴らしい環境。


● 高めの位置から撮ると“背景の入り方”が一変する
観客席から撮ると、地面が背景に入りやすく、
選手が浮き上がるように写ります。
ただし、ここで気づきが一つ。
■ 同じ高さからでも、「被写体との距離」で背景の量が変わる
- 遠い被写体 → 膝〜腰くらいまで背景に地面が入る
- 中距離 → 腰〜胸あたりまで
- 近距離 → ほぼ全身が背景から抜ける
つまり、
高さ1mの違いでも、背景の画角は大きく変わる。
この日は、試合ごとにポジションを少し変えながら、最も抜けの良い角度を探しました。

膝くらいまで地面が背景になる

腰くらいまで地面が背景に

ほぼ全身



どれも背景の画角はあまり変わらず
● 結果は2勝!
編集が楽しみになるシーンが多く、
特に 高所からのミドルショットが綺麗に決まった のが収穫でした。


■ 少年サッカーを撮る喜びと、撮影者としての気づき
3日目は天候悪化で不参加にしましたが、
2日間で十分すぎるほど表情が撮れました。
試合後、「3日目も来てほしい」と声をかけてくれる子もいて、撮影者として嬉しい瞬間。
6年生は挨拶も丁寧で、成長を感じます。
少年サッカーは“技術を残す”だけでなく、“成長を記録する”撮影でもある。
そう実感できた大会でした。

■ 使用機材と「その日の環境での評価」
● α7IV + Tamron 50-400mm
- 600mm相当まで伸ばせるのは遠距離会場では強い
- ただし、解像とAFの限界に触れる場面もあり、近距離向き構成とは違う苦労がある


● α6400 + SEL2470GM2
- レンズ交換を省略できるのは大きなメリット
- 動きの速い試合では、2台体制の切り替え判断が生きる


● Insta360 GO 3S
- 広い会場との相性は弱め
- 歪曲が出るので“別素材として割り切る”ほうが扱いやすい
-160x90.jpeg)
● Insta360 Flow Pro + iPhone13
- 近距離撮影では最強
- ただしミラーレスと混ぜる際は 色味と明瞭感の差が大きいので注意

■ 撮影ポイント(今回の学び)
- 遠距離は600mm前提で立ち位置の調整がすべて
- 観客席などの高所から撮ると背景処理が劇的に変わる
- 炎天下の体力管理は集中力に直結
- 機材は「最小構成」が編集負荷を下げる
■ 最後に:次の撮影に向けて
今年の富士山カップも暑さと熱戦の2日間でした。
次は8月末の市内大会。
今回得た “高さと距離による背景変化の法則” を意識して、また挑みたいと思います。


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