お子さんのサッカー風景を撮影するなら、「インスタ映え」する写真や動画にしたいですよね。実は、インスタこと、インスタグラムはより多くの人にシェアする場所として広がってきています。そこで今回は、フォロワーの目を釘付けにする、サッカーのインスタ映え撮影のコツをご紹介します。プロも使う「構図」の基本と、動画編集に欠かせない「Aロール」「Bロール」という考え方を交えてご紹介します。
1. インスタ映えを意識したサッカー撮影での「構図」の基本
インスタグラムで「いいね!」やシェアを増やすには、最初の数秒で引きつけるインパクトが重要です。見る人の心を掴む構図を意識して撮影しましょう。
「寄り」と「引き」で感情と状況を魅せる
- 「寄り」のアップで感情を捉える。
ゴールを決めた瞬間の最高の笑顔、悔し涙、真剣な眼差し、ボールを捉える足元の迫力など。選手の感情や努力が伝わるクローズアップショットはインスタ映えの鉄板です。これによって、見る人の共感を呼び、一瞬で物語を語りかけます。 - 「引き」で広がりとストーリーを伝える。
フィールド全体の広がり、チームのフォーメーション、スタジアムの雰囲気など。試合の全体像や状況を示すショットも重要です。これによって、アップと引きのバランスを意識することで、写真や動画に奥行きとリズムが生まれます。

雰囲気が伝わりやすいです

楽しみながら競い合う様子も見どころ


動きと迫力を最大限に引き出すアングル
- ローアングルで臨場感アップ。
カメラを地面すれすれまで下げて撮ると、選手が大きく見え、スピード感とダイナミックさが格段に増します。特に、ドリブルで向かってくる選手や、シュートの瞬間などで効果的。これによって、青々とした芝生が画面いっぱいに広がり、よりインスタ映えします。 - 「リードスペース」で次への期待感を演出。
選手が走っている方向や、ボールを蹴る先に、意図的に空間(リードスペース)を残しましょう。これは、次に何が起こるかという期待感を視聴者に抱かせ、写真や動画に奥行きとストーリー性を加えます。




視線を集める「切り取り方」
- 「フレーム構図」で主役を際立たせる。
ゴールネットの隙間、ベンチの屋根、フェンスの開いている部分などを「額縁」のように使い、その中に選手を収めると、被写体が際立ち、視線が自然と集中します。このテクニックで、プロのようなおしゃれな一枚が狙えます。 - 「三分割法」でバランスの取れた美しさ。
画面を縦横に三分割する線を想像し、その線の交点や線上に選手やボールを配置すると、安定感があり、見る人に心地よいバランスの映える写真や動画になります。これ無意識に視線が誘導され、プロクオリティに見える魔法の構図です。



2. ショートムービー作成の鍵!「Aロール」と「Bロール」の活用術
動画編集の現場では、映像素材を大きく二種類に分けて考えます。それが、メインとなる「Aロール」と、それを補完する「Bロール」です。この二つを意識して撮影・編集することで、インスタ映えする、よりプロフェッショナルなショートムービーを作成できます。
2-1. ショートムービーの主役「Aロール」を撮る
- Aロールとは:
試合のメインとなる決定的なプレーや、重要なアクションを捉えた映像素材です。視聴者に最も見せたい、動画の核となる部分と考えてください。 - 撮影のポイント:
- 決定的な瞬間を逃さない: ゴールシーン、スーパーセーブ、華麗なドリブル突破など、試合の流れを大きく変えるようなクライマックスの瞬間をしっかりと捉えましょう。
- ボールと選手を必ず収める: アクションの中心であるボールと選手の関係性を明確に映し出すことが重要です。
- 安定した撮影: 手ブレを抑え、ピントが合ったクリアな映像を心がけましょう。ここがブレると、せっかくのAロールが台無しになってしまいます。

このあと見事にゴールした

スーパーセーブは守備の見せどころだ
2-2. 魅力を深める「Bロール」と静止画の活用
- Bロールとは:
Aロールの映像を補完し、動画に奥行きや感情、情報量を与える補助的な映像素材です。Aロールの合間に挿入することで、映像が単調になるのを防ぎ、ストーリーを豊かにします。 - 撮影のポイント:
- 選手の感情や表情: ゴール後の歓喜、悔しがる様子、ベンチでの集中した表情など、試合の裏側にある感情豊かな瞬間を捉えます。
- チームの絆や雰囲気: 選手同士のハイタッチ、励まし合う姿、監督の指示、応援席の盛り上がりなど、チーム全体の空気感や一体感が伝わるシーンを狙いましょう。
- フィールドのディテール: スパイクやボールのクローズアップ、芝生の質感、スタジアムの細部など、臨場感を高めるための細かなカットもBロールとして有効です。
- 「静止画」の積極的な活用: 動画の編集時、特に「つなぎ」や「強調」として静止画は非常に強力な素材です。なお、静止画については詳しく後述します。

大樹下のゴールは会場の雰囲気を表す

試合の状況で雰囲気は変わる

緊迫した面持ちで見守る
3. スムーズな切り替えで動画を洗練させる「ライン」の概念
複数のカットをつなぎ合わせるショートムービーでは、ただランダムに繋げるのではなく、画面の中の「ライン」を意識すると、映像がより自然でプロフェッショナルな印象になります。
3-1. 「アクションライン」を意識して動きを繋ぐ
- アクションラインとは:
選手の動きやボールの軌道など、画面上で最も重要な「アクション」が起こっている仮想的な線のことです。 - 活用例:
カットが切り替わっても、選手の動きやボールの方向がスムーズに繋がるように意識します。例えば、選手が画面の右から左へドリブルしているカットの次に、別の選手も同じく右から左へ動いているカットを繋ぎます。これによって、見る人は混乱せず、自然な流れで視聴できます。動きの方向を意識することで、動画全体の統一感が生まれ、洗練された印象を与えます。


画角は変わっても、移り変わりに違和感がない
3-2. 「背景ライン」で安定感のある映像に
- 背景ラインとは:
画面の中のゴールやタッチライン、地平線など、背景にある仮想的な線のことです。 - 活用例:
複数のカットを繋ぐ際に、背景の水平線や垂直線(例:ゴールのクロスバー、タッチライン)が大きくずれないように繋げると、視覚的な違和感がなく、安定した映像になります。特にグラウンドレベルで撮影する際に意識すると、よりプロフェッショナルな仕上がりに見えます。
4. インスタ映えを高める「静止画」の効果的なサッカー撮影術
動画だけでなく、静止画を効果的に挟むことで、インスタグラムの投稿にメリハリがつき、メッセージがより伝わりやすくなります。また、動画編集時にも静止画は非常に強力な「つなぎ」や「強調」の素材となります。
「一瞬」を切り取る静止画の力でインパクトを
- 決定的な感情や瞬間を鮮明に。
ゴールが決まった直後、スーパーセーブの瞬間、勝利の喜びが爆発した瞬間の表情など。動画では流れてしまいがちな、これらの「一瞬の感情」を静止画で提示します。これによって、見る人に強い印象を残します。動画では捉えきれないような、ピンポイントの興奮や感動を写真で補完しましょう。 - 動画の合間の「小休止」。
テンポの速い動画の間に、あえて静止画を数秒挟みます。これによって、視聴者は一息つき、表示された情報(テロップなど)を落ち着いて読み込むことができます。これは、情報の理解度を高め、次の動画への期待感を高める上でも有効です。
「つなぎ」や「締め」に使える静止画の活用例
- 場面転換のアイキャッチ。
試合開始前、ハーフタイム、試合終了後など、場面が変わるタイミングで、グラウンドの全景、チームの集合写真、スタジアムの雰囲気、スコアボードなど。を静止画で挿入すると、次のシーンへの期待感を高めたり、情報を分かりやすく提示したりできます。 - テロップや情報の表示。
選手名、試合結果、今後の予定、感謝のメッセージなど、文字情報を長く表示したい場合に静止画は最適です。動画の上に乗せるよりも、静止画にテロップを配置する方が読みやすいです。また、デザインの自由度も高まります。 - 感動的な余韻を演出。
試合後の夕焼け、空を仰ぐ選手の背中、チームのエンブレムなど。これら情緒的な静止画を最後に配置します。これによって、動画全体の余韻を深め、感動的な締めくくりになります。これは、「エモい」インスタ投稿を作る上で非常に効果的です。






まとめ:インスタ映えするサッカー撮影をいろいろ試してみよう!
これらの構図の基本、AロールとBロールの考え方、そして静止画の有効な活用術を意識するだけで、きっといつものサッカー写真や動画がぐっと魅力的になり、インスタ映えする感動的なショートムービーが作れるはずです。次の撮影で、ぜひ色々なテクニックを試してみてくださいね!
なおこちらの記事では試合を撮影する基本の位置・高さ・画角:サッカー撮影ノウハウについて解説しています。また、ほかにも関連する記事を書いていますので、よろしければ参考にしてみてください!

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