サッカーの試合や練習では、選手の安全が最優先です。しかし、万が一の事態に直面したとき、適切な対応ができるでしょうか?
今回、サッカークラブの親御さんを対象としたAED&心臓マッサージの講習会が開催されました。途中から子どもたちも参加し、和気あいあいとした雰囲気で学べるイベントとなりました。
私はこの講習の様子を撮影するとともに、実際に心臓マッサージを体験。久しぶりの救急訓練で多くの学びがありました。その様子をレポートします。
AED&心臓マッサージ救命講習会の概要
今回の講習会は、サッカークラブの新たな取り組みとして初めて開催されました。コーチや親御さんの協力により実現し、都合で参加できなかった方のために後日も開催されるとのことでした。
今回の救命講習会の開催概要と参加者
開催場所は、日頃子どもたちがサッカーの練習を行っている小学校の体育館を活用しました。講師には、クラブの選手の保護者である消防隊員の方がボランティアで協力してくださり、今回の開催が実現しました。
開催場所:小学校の体育館(サッカー練習で借りていた施設を活用)
講師:クラブの選手の保護者である消防隊員の方(ボランティア)
参加者:全学年の親御さん、クラブ関係者(20人ほど)

救命講習会の流れ
講習会は、講師の方の救命の実態のお話し、今回の救命手順と実演のあと、受講者がグループごとに体験しあう形で進められました。
- 講師のお話しと説明
- 救命現場の現状について。
- 救命手順の説明。倒れた人を見つけたときの行動の流れ説明と人の呼び方、心臓マッサージの重要性について。
- 受講者の体験:心臓マッサージまで
- 実際にマネキンを使いながら、心臓マッサージを実施。
- 講師からAEDの説明
- AEDの使用方法と注意点についての解説。
- 受講者の体験:AEDまで
- AEDのパッドの貼り方や操作方法を体験。

講師のお話しの中で、東京都では年間90万回以上の救急車の出動があり、その数は年々増加傾向にありるとのことでした。現場への到着時間も従来の約5分から、現在は10分ほどかかることがあり、その間の対応が命を救う鍵となります。この講習会は、そうした状況を踏まえ、万が一の際に迅速な対応ができるようになることを目的としています。
救命講習会の撮影環境と使用機材
今回の撮影は小学校の体育館で行われました。前回のフットサル撮影では暗さが課題でしたが、今回は照明がしっかりついており、窓からの日光も入るため、撮影環境としては比較的良好でした。

使用機材
- カメラ:SONY α7 IV
- レンズ:SEL2470GM2(24-70mm F2.8 GM II)
- 持参レンズ:シグマ 16mm(35mm換算で約24mm) F1.4 ※今回は使用せず


単焦点レンズも準備しましたが、ズームレンズで十分な明るさが確保できたため、SEL2470GM2で撮影を行いました。せっかく持っていったので試しても良かったのですが、レンズ交換にはひと手間かかるので敬遠しました。サッと交換できるようにするのは相変わらず課題です。
サッカーの試合とは異なり、講習会ではダイナミックな動きが少ないため、表情や動作のポイントを意識しながら撮影しました。講師の方の話や受講者の方たちの取組の様子など、伝えたいポイントを強調できるような撮影素材となることを意識しました。
救命講習会の流れにそった撮影の工夫
今回の撮影では、講習会の雰囲気や実践の様子がしっかり伝わるよう、構図やアングルに工夫を凝らしました。特に、参加者の表情や手元の動きが分かるように意識しながら撮影を行いました。
1. 講師の説明シーン
- 講師がわかりやすく説明する様子や強調したい話の部分を動画で撮影。
- 参加者が真剣に聞いている様子を広角で撮影。
- 堅苦しくならないよう、リラックスした雰囲気が伝わるカットを意識。


2. 実践シーン(心臓マッサージ)
- 親御さんが実際にマネキンを使って心臓マッサージを行う場面では、
- 手の動きがしっかり伝わる角度で撮影。
- 実際のマッサージの速度や強さが伝わるように動画で撮影。
- 力強さや真剣な表情を強調。


3. AEDの使用シーン
- 操作手順が分かるよう、複数カットをつなぐ形で動画撮影。
- 講師がAEDの種類や注意点などをわかりやすく説明している様子を撮影。


4. 子どもたちの参加
- 子どもたちが親御さんと一緒に実践する様子を撮影。
- 和やかな雰囲気が伝わるよう、笑顔や会話のシーンも意識。


救命講習会を受講して感じたこと
私は会社の研修で過去に2回受講した経験がありますが、久しぶりだったため、忘れていることも多く、改めて学ぶ機会となりました。また、教えられる内容もアップデートされており、新しい知識を得ることができました。
実際にやってみると、心臓マッサージの力加減やテンポが意外と難しいことを実感。参加者の皆さんも同じように感じていたようで、「実際にやってみると大変」「継続するのが想像以上にきつい」といった声が聞かれました。
また講師の方は「まずは心臓マッサージが最優先」という点を強調されていて、これだけでも覚えていってほしいと伝えておられました。時間が立つと忘れてしまうので普段から意識して復習したり、定期的に講習を受けてみるのも良いと思いました。

救命講習会の映像制作のコンセプト
今回の映像は、講習会の流れを分かりやすく伝えつつ、「自分も受けてみたい」と思える雰囲気を目指します。
- 救急訓練というと固い印象になりがちですが、実際は和やかに学べるイベント。
- その雰囲気を映像でも表現し、視聴者が興味を持ちやすい構成に。
- 「いざという時のために、知っておこう!」というメッセージを伝えたい。
救命講習会の映像制作のまとめと今後の展望
今回の撮影を通して、イベント撮影の面白さを改めて実感しました。サッカーだけでなく、今後はさまざまなイベントにも挑戦していきたいと感じています。
また、何よりも大切なのは「救急対応のスキルを持っていることが、いざという時に大切な人を守ることにつながる」ということ。映像を通して、その重要性を伝えられればと思います。
今後、編集を進めながら「伝わる映像」に仕上げていきます!
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