【少年サッカー映像制作】上手に写真や動画を撮りたい

少年サッカー撮影

少年サッカーを対象とした写真でうまく撮れたと実感できる方法についてまとめてみました。あくまで私の経験から得たものです。なお、写真撮影自体の技術は本職の方の情報が詳しく丁寧だと思いますので、そちらを参考になさってください。

どんな時になにを撮影するか

一口に少年サッカーと言ってもいろいろな情景があり、また同じ対象でもいつ、どのように撮るかで結構変わってきます。

具体的にサッカー競技会場ひとつをとっても、全体の様子、入口の看板、働くスタッフ、周辺の自然(木々、花、生物)、建物などです。選手については集合した時の様子、はじめのランニング、準備運動、合同トレーニング、ソロトレーニング中、休憩中、食事中、友達とふざけ合っている様子など多くあります。

とりあえず撮っておくということであれば、あまりこだわりなく撮っておけば良いでしょう。誰かに共有する場合もただ撮ったものをそのまま見せるということでも気取らなくて良いかもしれません。ただ継続的に多くの人に共有するのであれば、最終的に一つのイベントとしてまとめる方が観てもらって興味深いものになると思います。そういった場合は何をどう撮影するかを変えていき、まとめやすい構成の素材としておくのが良いでしょう。

シチュエーションに応じた撮影方法

何をどう撮るかがある程度決まったら、それに応じた撮影方法を考えます。あまり深く考えず撮っておくというのもありで、考えすぎてタイミングを逃しては元も子もありません。しかし撮影前に準備しておくことで撮りたかったものを撮る成功率が上がりますので、考えておくことをオススメします。

  • 情景・・・導入で全体の雰囲気をつかむのに基本のシーンとなります。静止画でも動画でも広角で会場全体が入るように捉えておけば、まず大丈夫でしょう。季節の花や建造物など象徴的なものがあれば、それを組み込んでフォーカスしたり、そこから全体に広げるのもアリです。同じような情景でも撮り方を変えることで、全体に変化を感じられマンネリを防げます。絞り優先で開放にしてボケ感を出すと印象的になります。
  • 練習時の選手・・・練習中は選手全員をそれぞれ捉えることができ、なおかつ試合中よりもクローズアップしたり、狙った動きを捉えたりするのに最適です。ただ練習自体はそれほどエキサイティングなものでもないので、全体の工程をただ捉えるだけだと、すぐに飽きられてしまいます。足元の動き、ボールさばき、選手の顔などをクローズアップしたり、オービットショットで取り囲むような撮影、アクションカットで移り変わりを表現した撮影などさまざまな手法を取り入れて試すと目に留まる映像素材となります。
  • 試合中・・・選手の真剣な表情や練習結果が結実したシーン(要はゴールを決めたり、上手なプレーが実現できた瞬間ですね)を捉えられます。それ自体が興味深いシーンなので、あまり撮影手法にこだわらなくても観る人は注目してくれます。よってしっかり撮り逃さないことが重要で、変に撮影テクニックを取り入れない方が無難でしょう。機材は望遠レンズで遠くの被写体もできるだけ大きく撮影し、動画であればスムーズなズーミングできるようにしたり、マイクは指向性のあるものにして選手よりの音声を優先して捉えられるようにします。写真であればシャッタースピード優先で1/1000にしておけばブレなく撮影できます。
  • ポーズ・・・おもにリラックスタイムで選手たちを撮影します。カメラを意識しているようであれば声をかけてポーズや笑顔を捉えます。写真でも動画でもありですが、大きなカメラで身構えるより気軽に撮れる機材を用意しておくとタイミングを逃さずに済みます。絞り優先でも良いですが、Pモードで自然な感じを写すのもありです。
  • 全体写真・・・ゴール前など選手全員に並んでもらって撮影します。全員が揃っていることを確認し、こちらを向かせるようにうまく声がけしましょう。そうはいってもキョロキョロ、目つぶり、うつむきなどするのが子どもたちなのでこれでもかという感じで多く撮っておくと良いです。写真と見せかけて動画でも撮っておくと良いです。カメラは水平を保つようにしっかり構えて撮りましょう。

選手たちの良い表情を捉えるために

ここではテクニックや工夫というより、交流面で大切なモラルについて述べます。普段の生活であれば当たり前のことなので「そんなこと」と思われるかもしれませんが、カメラを持つと意外とおろそかになってしまうので意識しておきたいです。

まず、あいさつ。メインの子どもたちにはもちろんのこと、周りのスタッフや親御さんにも先にあいさつしておきます。たとえ顔なじみであっても写真や動画をいきなり撮られることは軽く動揺してしまいます。永く交流していく上でお互い気持ちよくいたいですよね。

次に声掛け。こちらはポーズしてもらって写真を撮る時もですが、「元気でやってる?」「いいね!」などカメラマンではなく観客やサポーター的な立ち位置で接すると良いです。要はともだちというか気兼ねなく話せる人であることで、さまざまな場面で気を許して、良い表情を自然と見せてくれるようになります。

最後には、邪魔しないこと。あくまでサッカーの技術向上や試合で活躍、勝利することが子どもたちやコーチ、親御さんが目指したいところだと思います。よって良い記録を残せるとしても、本来の目的にそわない行為は絶対に避けるようにすべきです。カメラを向けると気になってコーチの話が聞けなくなったり、練習に身が入らなかったりしないようにします。少しでもそれを感じたら少し離れて様子を見るなり、遠くからのみ撮影を試みるようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。サッカーという切り口だけでもこれだけポイントがあります。これに本来の写真や動画の撮り方についても考えるとなかなか大変だと思います。ただ普段から意識して準備しておけば自然とできるようになります。参考になれば嬉しいです。

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