2024年5月5日のこどもの日に行われた5年生の招待試合の撮影に参加してきました。ゴールデンウィークの中で3回目となる撮影で、今回はほぼ丸一日の撮影となりました。本記事では、その撮影の様子と、試合のハイライトを中心にお届けします
サッカー撮影記録:招待試合の概要と試合形式
今回の招待試合は、前回同じクラブチームが開催したイベントと似ている点もありますが、試合形式やルールはかなり異なりました。5年生チームの試合ということで、試合時間やルールにおいても注目すべきポイントがいくつかあります。
試合形式の特徴
今回のイベントでは、参加チーム数は5チームと少なめで、順位戦のトーナメントではなく、総当たりのリーグ戦形式で順位が決まります。特徴的なのは、引き分けがなく、PKで勝敗を決めるルールです。勝っても負けても勝ち点がつく方式は、初めて見たルールでした。これは選手たちにとっても新しい経験になったことでしょう。
試合時間とトレーニングの目的
試合時間は17分ハーフと比較的長めの設定で、これから迎える大会(20分ハーフ)を見据えたトレーニングマッチとしての意味合いもあるようです。長い試合時間を通して、選手たちは体力や戦術の面でも良い経験を積むことができたと思います。
試合間の時間活用
試合の場所は小学校のグラウンドで、1試合ごとにかなりの時間差(最短で1時間20分程度)があるため、試合の合間の過ごし方が重要なポイントです。この時間をどのように活用するか、特に選手たちの集中力を保ちながら過ごせるかが課題となりました。
サッカー撮影のコンセプトと映像の狙い:挑戦と成長の瞬間を撮る
5年生は、来年のU-12大会を見据えた重要な準備期間を迎えています。実際、6年生の応援としてU-12の試合に出場する5年生の選手たちもいます。そこで、今回の撮影では、彼らが直面するハードな試合に臨むカッコいい一面と、少年らしいあどけなさを両方捉えることを意識して撮影することにしました。この二つの側面をうまく表現し、選手たちの成長過程を感じてもらえるような映像を目指します。
カッコいい一面の捉え方
「カッコいい感じ」を出すためには、試合前の練習や試合中のプレーを中心に、選手たちの動きや表情をしっかりと捉えます。特に集中している瞬間や、力強いプレーの一瞬を押さえることで、彼らの成長や意気込みを伝えます。これによって、挑戦的な雰囲気と、彼らの成長の過程を感じてもらえるように意識しています。
少年らしいあどけなさの捉え方
一方で、「あどけなさ」は試合の合間やリラックスタイム、食事をしている時など、少年たちの無邪気な一面を捉えます。これにより、プレー中とはまた違う、選手たちの素朴で愛らしい姿を映し出すことができると思います。緊張感が解けた瞬間の表情や行動に焦点を当て、彼らの人間らしい魅力を伝えます。
撮影と素材の精度向上
編集作業を効率的に進めるためには、撮影の段階で素材の精度を高めておくことが重要です。これまで、編集にかなりの時間がかかることが多く、負担となっていました。撮影時にきちんとした形で素材を残しておくことで、編集時の作業負担を減らすことができます。また、後から編集する際に無駄なカットを削除することで、素材をスムーズに整理できるように心がけています。
撮影時の工夫と注意点
無駄な動画を撮りすぎないことや、面白みに欠けるシーンを事前に削除しておくことを意識しています。これにより、撮影後の編集時間を短縮し、見どころのあるシーンを効率よく残すことができるようになります。編集で手間取ることなく、スムーズにまとめるための工夫をしっかりと行っています。
サッカー撮影記録:撮影機材と活用対象
今回使用した撮影機材は、以下の通りです:
- カメラ:SONY α7IV、レンズ:SONY SEL2470GM2、TAMRON 50-400mm
- カメラ:SONY α6400、レンズ:SELP1650
SONY α7IV と SEL2470GM2:選手とシーンのダイレクトな捉え方
メインカメラであるSONY α7IVは、選手をダイレクトに捉えるために使用しました。特に、SEL2470GM2は練習やリラックスタイム、または近距離から中望遠までのシーンに最適です。このレンズは、動画撮影時の手ぶれ補正が非常に強力で、安定した映像が撮れるため、大変重宝しています。
また、最近は編集時にスタビライズ機能を活用することで、軽微な手ぶれであればジンバルを使わずとも補正が可能です。これにより、機材の軽量化と撮影の効率化を実現しています。
TAMRON 50-400mm:試合中の遠距離撮影
TAMRON 50-400mmは主に試合中の撮影に使用しました。広いピッチでは、400mmの焦点距離でも被写体を大きく捉えるのが難しいため、APSCモード(約1.5倍)を活用して撮影しています。これにより、より広範囲をカバーしつつ、被写体を大きく映し出すことができます。
後でトリミングしても画質に問題はなく、より編集作業を効率化するため、撮影時に過度に拡大するよりも、後工程を楽にすることを優先しています。長時間の試合では、撮影チャンスは多く、編集の手間を減らす方が全体的な作業時間短縮につながると考えています。
SONY α6400 と SELP1650:定点撮影の補助役
SONY α6400は主に試合のゴール付近での定点撮影に使用しました。この日はピッチが広く、風も強かったため、カメラはバスケットゴールの足元に固定しました。定点撮影は、移動が少ないため安定して良いシーンを捉えられる一方で、移動が手間となることもあります。そのため、前後半の移動は省略し、撮影の際には最小限の調整で済むようにしました。定点で撮ることを意識したので、特に動きにこだわらず、シンプルに撮影しています。
サッカー撮影記録:まとめ
4試合を終えて、最後の1試合でなんとか勝利を収めたことで、映像のストーリーが組み立てやすくなりました。試合全体を通して、盛り上がりのポイントがないと映像の雰囲気が停滞してしまいますが、そうした瞬間を引き出すのが撮影の醍醐味でもあります(それでも必死に工夫しますが)。試合の内容まではコントロールできないので、選手たちには毎回奮起を期待しています(「がんばって!」と声をかける程度ですが…)。
次は編集作業に入りますが、素材抽出に1時間未満、構成・編集に2時間未満で仕上げることを目標にします。これまでは時間を測っていなかったので、試してみて後日その結果を報告したいと思います。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!
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